
中古車を購入すると、どれくらいで納車されるのでしょうか?
新車であれば、オーダーされてから初めて工場で作られることも多く、人気車であればオーダーから1ヶ月以上かかるなんてこともあります。
しかし、店頭に並んでいる中古車は契約できればすぐに乗ることができるように感じます。
そこで、中古車で車を購入した際に、どれだけ時間がかかるのかや、納期を早くする方法といった方法をご紹介します。
目次
購入から納車までにかかる期間
中古車は購入してから納車までの平均期間は1~2週間と言われています。
基本的に、購入の契約をしてから前払金を払い、必要書類を揃えて登録を済ませます。登録が完了したら、その車を納車するために点検・整備を行います。
しかし、1~2週間はあくまで目安であり、販売店や中古車の状態によって納車までの日数が大きく変わります。
では、全ての手続きがスムーズにいった場合、最短ではどれくらいの時間がかるのか見てみましょう。
中古車は最短3〜4日で納車できる
中古車の程度が良く、整備の時間がかからないなど、状態によっては期間が早まる可能性もあります。その場合、最短で3~4日以内で納車することも可能です。
納車までの日数が短くなるには次のような条件があります。
- 購入した車の車検が残っていた
- 車庫証明がすぐに取れる
- 軽自動車を購入する場合
- 納車場所がお店と近い
順に見てみましょう。
購入した車の車検が残っていた
購入する車の車検が残っていると、その車は手続きと簡単な点検だけで済みますので、納車までの日数を大幅に短縮することができます。
反対に、車検が無いとその車を点検・整備してから車検を通すため、数日余分にかかることがあります。
車庫証明がすぐに取れる
普通車であれば車庫証明が必要になりますが、警察署にある必要書類で申請し、車庫証明の証明ステッカーを発行してもらわなければいけません。
申請後ステッカーが発行されるには、きちんと保管場所が存在するか確認する期間があるため、1週間ほどかかります。
もし、車庫証明が必要無い状態であれば、必要書類が用意できしだいすぐに納車してもらえることがあります。
例えばお店の代車として使用している車であれば、比較的早く納車されるというケースもあります。
軽自動車を購入する場合
軽自動車であれば車庫証明が必要無い地域がほとんどとなりますので、その分納車までの日数が早くなることがあります。
納車場所がお店と近い
購入した車を自宅に届けてくれるサービスもありますが、その場合購入したお店と納車場所が近ければすぐに納車される可能性があります。
もし、納車場所がお店から遠ければ、車を運ぶ運送業者の都合もありますので、納車日が伸びる可能性もあります。
予定よりも納車に時間がかかることもある
納車までの日数が短くなることがあれば、反対に納車に時間がかかることもあります。その場合、契約してから3週間以上かかってしまう可能性が考えられます。
時間がかかる車は
- 車検が切れている車
- その車の部品がお店にない
- ローンの審査がなかなか通らない
- 日柄によって納車日が遅くなる
- 書類に不備があった
- 納車トラブルがあった
といった条件があります。詳しくご紹介します。
車検が切れている車
当たり前ですが、車検が残っている中古車と比べて車検が切れている車は車検に通すまでの期間が必要であるため、納期までの期間が長くなります。
その車の部品がお店にない
購入した車の部品がお店になく、部品の入荷待ちで整備ができず納期が遅くなることもあります。
常に部品のストックが置かれているのが普通ですが、繁忙期だと部品が無くなったりすることもあるようです。
ローンの審査がなかなか通らない
中古車を購入するときは、販売店から紹介された自動車ローンを組むケースがほとんどですが、中古車のローンは金利が高い傾向があります。
そのため、より金利が低いローンを考えると、銀行で組む方がお得になることがあります。
しかし、この場合だと審査を通るまで1~2週間ほどかかりますので、その分納車期間が延びてしまいます。
中古車販売店でローンを組むと、その日のうちに審査が完了するため、車を早く納車したい人は、なるべく販売店のローンを使うことをおすすめします。
日柄によって納車日が遅くなる
自動車業界はカレンダーの「日柄」を気にする特徴があります。
中古車販売店では、「大安」や「友引」が最も良い日柄とし、納車日を設定しているところもあります。
そのため、もし購入する時期のタイミングが合っていないと、販売店の営業日などの関係で1週間ほど余分に待つ場合もあります。
反対に「日柄」を気にせず納車してもらえば、単純に1週間ほど早く納車してもらえるということにもなりますね。
書類に不備があった
必要書類に不備があると、再申請や発行に時間がかかります。
特に車庫証明で不備があると、申請書類の受理から再発行まで、1週間ほどかかることもありますので、間違えないよう注意が必要です。
また、ローンをする場合はローン会社やリース会社の印鑑証明や委任状に不備があると、2~3日ほど伸びてしまいます。
納車トラブルがあった
単純に販売店の納車トラブルも考えられます。
例えば、後付け用で発注していたカーナビの在庫が欠品していたり、契約された車を点検してみると、実は修理が必要だったなんてケースもあります。
そうなると、追加で作業も必要になるため、予定より1~2週間ほど必要になることもあります。
納車を早くするには必要なことは最初にしておく
基本的に販売店側は契約が決まった車を早めに納車してしまいたいため、販売店から言われた納車日が最短ということになりますが、さらに納車日を早くするには、必要なものは自分で用意することが必要です。
特に車庫証明を契約前にあらかじめ取得しておくと、書類を用意する時間が大幅に短縮できるため、3~4日ほど短くすることも可能です。
また、納車日も「日柄」を関係無くしてもらうだけでも大幅な短縮となります。
納車時に必要なこと
契約が終わり、必要な書類も揃えて「いざ納車!」と言っても最後に大事なことが残っています。それは、車のチェックです。
どのお店も最後には車をチェックして「問題ありません」という用紙にサインすることになります。
これにサインをすれば、後日不備が見つかっても、販売店に責任を問うことはできません。
そのため、納車までの期間は早くできても、最後のチェックだけは入念に行いましょう。
特に、
- お店に並んでいる時に比べて傷や凹み、汚れは増えていないか
- 後付けで依頼したオプションパーツはきちんと付いているか
- オイルやブレーキパッドなどの消耗品はきちんと交換されているか
といったことはしっかり確認し、わからなければ直接営業マンに質問してみましょう。
また、販売店によって契約時に手付金を行い、納車後に残りを後払いするケースもあります。そのときはお金をきちんと支払ったという証明も取っておきましょう。
まとめ
中古車は新車と違い、平均すると約1~2週間ほどで納車されることがあります。
また、手続きがスムーズに進めば、早くて3~4日ほどの納車も可能となりますが、反対に車検が無い車であったり、必要車類の用意が出来ていないなど、様々な条件が重なると、その分余分に時間がかかります。場合によっては半月ほど必要になることも。
そのため、少しでも納車を早くしたい人は、あらかじめ必要書類を用意したり、程度の良い中古車を選ぶと良いでしょう。